蓄熱式脱毛

    蓄熱式脱毛のメリット・デメリットを徹底解説

    この記事では、蓄熱式脱毛のメリットとデメリットを徹底解説し、効果やリスク、ダウンタイム、費用など、気になる情報を網羅しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

    目次

    蓄熱式脱毛とは?仕組みと特徴を徹底解説

    蓄熱式脱毛は、光やレーザーを用いた脱毛とは異なる、新しい脱毛方法です。
    高い周波数の電磁波を使用し、毛根に熱を蓄積することで毛乳頭を破壊します。

    メラニン色素に反応する光脱毛やレーザー脱毛とは異なり、毛のメラニン色素量に左右されにくいため、金髪や白髪、産毛にも効果が期待できます

    蓄熱式脱毛の仕組み

    蓄熱式脱毛は、特殊な機器から照射される高周波電磁波を利用して、毛根に熱を蓄積させることで脱毛を行います。
    この熱エネルギーは、毛包内の毛乳頭細胞を破壊し、毛の再生能力を低下させることで脱毛効果を発揮します。

    従来の光脱毛レーザー脱毛は、メラニン色素に反応して熱を発生させるため、毛の色が濃いほど効果が出やすいという特徴がありました。
    しかし、蓄熱式脱毛はメラニン色素に依存せず、毛根自体に熱を蓄積させるため、毛の色に関わらず効果が期待できるのです。

    蓄熱式脱毛の特徴:熱破壊式との違い

    蓄熱式脱毛は、熱エネルギーを利用した脱毛方法である点で、レーザー脱毛や光脱毛と共通点がありますが、その熱の発生メカニズムにおいて大きな違いがあります。

    熱破壊式と蓄熱式の違い

    熱破壊式レーザー

    高出力のレーザーを照射して発毛組織(毛乳頭・毛母細胞)を破壊する照射方法です。
    永久脱毛の効果があり、短期間で脱毛効果が実感できます
    熱破壊式医療脱毛についてはこちらの記事で解説をしています。

    蓄熱式レーザー

    低出力のレーザーを照射して毛根にあるバルジ領域(毛の生成を促す司令塔)のみを破壊する照射方法です。
    低出力で脱毛するため痛みは軽減できますが、脱毛に時間がかかり通院回数も多くなります

    蓄熱式脱毛に適した毛質

    蓄熱式脱毛は、毛の色や太さに関係なく効果が期待できるため、様々な毛質の方に適しています。
    熱破壊式脱毛では、メラニン色素の量が多い濃い毛ほど効果が高く、金髪や白髪には効果が低いという問題がありました。
    しかし、蓄熱式脱毛は、メラニン色素に依存せずに毛根のバルジ領域を破壊するため、金髪や白髪、産毛や太い毛、細い毛、硬い毛、柔らかい毛など、毛質に関わらず効果が期待できる点が、蓄熱式脱毛の大きなメリットです。

    ただし、毛の成長サイクルや毛根の深さなど、個々の毛質によって効果の程度や施術回数は異なります。
    そのため、施術を受ける前に、医師や専門家と相談して、最適な施術プランを立てることが重要です。

    蓄熱式脱毛のメリット

    蓄熱式脱毛には、従来の脱毛方法にはない多くのメリットがあります。まず、最大のメリットは、毛の色に関係なく効果が期待できる点です。
    これは、幅広い層の顧客に施術を提供できることを意味し、市場拡大の大きな可能性を秘めています。

    痛みや肌への負担が少ないことも大きなメリットです。 光脱毛やレーザー脱毛では、照射時に痛みを感じたり、肌の赤みや腫れなどの副作用が出ることがありますが、蓄熱式脱毛は比較的痛みが少なく、肌への負担も少ないとされています。

    さらに、施術時間が短いこともメリットの一つです。 従来の脱毛方法では、照射範囲が狭かったり、施術に時間がかかったりするものが多かったですが、蓄熱式脱毛は照射範囲が広く、施術時間が短縮できます。

    効果が長持ちすることも期待できます。 適切なアフターケアを行うことで、効果が長期間持続する可能性があります。

    これらのメリットから、蓄熱式脱毛は、従来の脱毛方法に比べてより快適で、効果的な脱毛方法として注目されています。

    蓄熱式脱毛のデメリット

    蓄熱式脱毛は多くのメリットがありますが、いくつかデメリットも存在します。

    蓄熱式レーザーは低出力なため、痛みが軽減できますが、その分施術の回数が増え、効果が出るまでに時間がかかる可能性があります。個人差はありますが、効果を実感するには5回〜8回の施術が必要となる場合があります。

    さらに、施術後のケアが重要です。 施術後も適切なケアを行うことで、効果を維持し、副作用を予防できます。
    適切なケアを怠ると、肌トラブルが発生する可能性があります。施術を受ける前に、施術後に行うべきケアについて、医師や専門家から丁寧に説明を受けることが大切です。

    また、機器の種類や設定によっては、肌への負担が大きくなる可能性も否定できません。 施術を受ける前に、使用する機器の種類や設定について、医師や専門家と相談し、安全性を確認することが重要です。

    最後に、効果には個人差があることを理解しておきましょう。 全ての人が同じように効果を実感できるわけではありません。 施術を受ける前に、医師や専門家と相談し、自分の肌質や毛質に合った施術方法を選ぶことが大切です。 これらのデメリットを理解した上で、蓄熱式脱毛を検討することが重要です。

    蓄熱式脱毛のリスクと副作用

    蓄熱式脱毛は、肌への負担が少ないとされる反面、適切な施術やアフターケアがなされなければ、リスクや副作用が起こる可能性があります。

    やけどのリスクと対策

    蓄熱式脱毛は、毛根にあるバルジ領域に熱を加えて脱毛する施術です。
    そのため、施術の強さや照射時間によっては、やけどのリスクがゼロではありません。特に、肌が敏感な方や日焼けをしている方は注意が必要です。やけどを起こさないためには、施術を受ける前に必ず医師や施術者と十分に相談し、肌の状態を正確に伝えましょう。

    やけどを防ぐためには、施術を受ける前に肌の保湿を十分に行うことも効果的です。乾燥した肌は、熱の影響を受けやすいため、施術前に保湿クリームなどで肌の水分を補給しておきましょう。

    また、施術後は冷却パックなどで肌を冷やすことで、炎症を抑えることができます。日焼け止めを塗布して紫外線対策を行うことも、やけどのリスク軽減に繋がります。

    さらに、施術を受けるクリニック選びも重要です。信頼できるクリニックを選ぶことで、最新機器の導入や熟練した施術者による施術を受けられる可能性が高まり、やけどのリスクを最小限に抑えることができます。

    痛みについて

    蓄熱式脱毛の痛みは、使用する機器や照射方法、そして個人の痛覚の感受性によって異なりますが多くの場合、熱破壊式医療脱毛の光脱毛やレーザー脱毛に比べて痛みは少ないとされていますが、全く痛みが無いわけではありません。

    痛みを感じやすい部位としては、VIOラインや脇など、皮膚が薄く、毛根が密集している部分があげられます。
    また、施術前の肌の状態によっても痛みの感じ方は変化します。乾燥している肌は、施術時の痛みを感じやすい傾向があります。

    痛みを軽減するために、施術前に麻酔クリームを使用する方法があります。麻酔クリームは、施術の痛みを大幅に軽減する効果があります。
    ただし、麻酔クリームを使用する場合は、施術を受ける前に医師や施術者と相談し、適切な使用方法を確認することが大切です。

    赤みや腫れなどの副作用

    蓄熱式脱毛の施術後、赤みや腫れなどの副作用が現れることがあります。これは、熱によって肌が刺激された結果起こる反応であり、多くの場合、数日で自然に治まります。

    赤みや腫れの程度は、施術の強度や個人の肌質によって異なります。敏感肌の方は、より強く赤みや腫れを感じることがあります。施術後、赤みや腫れがひどい場合は、冷やすなどの応急処置を行いましょう。冷却パックなどを用いて、炎症を抑えることが大切です。

    また、メイクをする際は、刺激の少ない低刺激性の化粧品を使用しましょう。摩擦によって、赤みや腫れが悪化することがあります。

    赤みや腫れが長引いたり、悪化したりする場合は、医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。

    まれな副作用とその対処法

    蓄熱式脱毛は比較的安全な施術ですが、まれに色素沈着や水疱、感染症などの副作用が起こる可能性があります。

    色素沈着は、肌の色素が沈着することで起こるもので、日焼けのように肌が黒ずんで見える症状です。通常は数ヶ月で自然に治まりますが、長引く場合は医療機関を受診しましょう。

    水疱は、皮膚に小さな水ぶくれができる症状です。水疱ができた場合は、決して潰さず、清潔に保ちましょう。感染症を予防するためにも、清潔な状態を維持することが重要です。

    感染症は、施術部位に細菌が感染することで起こるもので、発熱や痛みなどの症状が現れます。感染症が疑われる場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。

    これらのまれな副作用は、適切な施術とアフターケアを行うことで、リスクを軽減することができます。信頼できるクリニックを選び、施術前には十分なカウンセリングを受けることが大切です。

    蓄熱式脱毛のダウンタイム

    蓄熱式脱毛は、他の脱毛方法と比べてダウンタイムが短いことが大きなメリットの一つです。しかし、全くダウンタイムがないわけではありません。

    ダウンタイムの期間

    蓄熱式脱毛のダウンタイムは、施術部位、照射レベル、肌質などによって個人差がありますが、一般的には1週間〜2週間程度です。
    多くの場合、施術直後は赤みやかゆみを感じることがありますが、10日前後で落ち着いてきます。

    具体的な期間は、施術を受けるクリニックやサロンで事前に確認しておきましょう。 また、施術後、医師や施術者からアフターケアに関する指示があれば、必ず従ってください。 自己判断でケアを行うと、かえって肌トラブルを招く可能性もあります。施術直後の肌状態を記録しておくことで、経過の把握や、次回の施術へのフィードバックにも役立ちます。例えば、スマートフォンで写真撮影し、変化を記録するのも有効です。

    ダウンタイム中の過ごし方

    ダウンタイム中は、肌への負担を減らすことが大切です。 施術直後は、肌を冷やすことが効果的です。
    冷却ジェルや氷嚢などを使い、優しく冷やしましょう。ただし、直接氷を肌に当てると凍傷の危険性があるので注意が必要です。また、激しい運動やサウナ、入浴などは、肌への負担が大きくなるため、避けるようにしましょう。

    施術後数日間は、肌の乾燥を防ぐために、保湿クリームをしっかりと塗りましょう。 刺激の強い化粧品やアルコールを含む製品の使用は避け、低刺激性の製品を選びましょう。

    ダウンタイムを短縮するためのケア

    ダウンタイムを短縮するためには、施術前後のケアが非常に重要です。施術前に肌のコンディションを整えておくことで、施術後の負担を軽減することができます。
    例えば、施術前日から肌の保湿をしっかり行い、乾燥を防ぎましょう。施術当日も、メイクは薄く、またはせずに施術を受けるのが理想的です。

    施術後は、医師や施術者から指示されたケアを忠実に守りましょう。
    推奨された冷却や保湿ケアを適切に行うことで、ダウンタイムを短縮し、肌の回復を早めることができます。

    蓄熱式脱毛機の種類

    蓄熱式脱毛は、熱エネルギーを利用して毛根を破壊する脱毛方法です。様々な機種が開発されており、それぞれに特徴があります。ここでは、代表的な蓄熱式脱毛機であるラシャ(Lasya)、ソプラノシリーズ、メディオスターシリーズについて詳しく解説します。機種選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

    ラシャ(Lasya)

    ラシャ(Lasya)は、バルジ領域を破壊する蓄熱式と、毛根細胞を破壊する熱破壊式の照射方法を切り替えられるハイブリッド型の蓄熱式脱毛機です。
    ダイオードレーザーの高いパワーとIPLの広範囲照射の利点を兼ね備えているため、様々な毛質や肌質に対応できます。

    ラシャは冷却システムも優れており、-15℃の冷却システムを搭載し、施術時の痛みや熱さを抑えた施術が可能です。

    ソプラノチタニウム

    ソプラノチタニウムは、アレクサンドライトレーザーダイオードレーザーYAGレーザーの3種類のレーザーを搭載した蓄熱式脱毛機です。それぞれのレーザーは波長が異なるため、様々な肌質や毛質に対応できます。

    ソプラノチタニウムには、ICE plusコンタクトクーリングと呼ばれる冷却装置を採用し、皮膚を継続的に冷却することで、施術中の温度制御を可能にしています。

    メディオスターシリーズ

    メディオスターシリーズは、NextPROとモノリスがあり、どちらの脱毛機もダイオードレーザーの蓄熱式(SHR式)・熱破壊式(HR式)を採用しています。

    メディオスターは、冷却装置付き照射ヘッドがついていて、冷却水によって4℃〜5℃に冷やされ照射患部の熱を素早く緩和します。
    多くのクリニックで使用されており、実績も豊富です。

    蓄熱式脱毛に関するよくある質問

    ここでは、蓄熱式脱毛に関するよくある質問を5つの項目にまとめて、詳しく解説していきます。

    妊娠中や授乳中でも施術を受けられますか?

    脱毛が、直接影響を与えるという研究結果はありませんが、妊娠中や授乳中の蓄熱式脱毛施術については、医師の判断が不可欠です。
    ホルモンバランスの変化によって、肌の状態が変化し、施術によるリスクが高まる可能性があるためです。
    妊娠中は、胎児への影響を考慮し、基本的に施術は推奨されていません。授乳中も、ホルモンバランスが不安定な状態が続くため、医師に相談し、安全性を確認してから施術を検討する必要があります

    蓄熱式脱毛はどのくらいの期間で効果を実感できますか?

    蓄熱式脱毛の効果を実感できる期間は、個人差が大きく、毛質、毛の密度、肌質、施術部位など様々な要因によって異なります。
    しかし、一般的には、5回〜8回施術を受けた後から徐々に効果を実感し始め、効果が持続していく傾向があります。

    施術後の肌のケアはどのようにすればよいですか?

    施術直後は、肌を冷やすことが大切です。冷却パックや冷湿布などを用いて、炎症を抑えましょう。
    また、強い摩擦や刺激を与えないように、優しく洗い、保湿クリームなどで肌を保護します。日焼け止めを塗ることも重要で、紫外線から肌を守ることで、色素沈着などのトラブルを防ぎます。

    蓄熱式脱毛の費用はどのくらいかかりますか?

    蓄熱式脱毛の費用は、施術部位、回数の他に、使用する機器の種類、クリニックによって大きく異なります。

    一般的には、全身脱毛の場合で30万円前後(5回〜6回の施術)となることが多いようです。

    蓄熱式脱毛は他の脱毛方法と比べてどう違いますか?

    光脱毛やレーザー脱毛と比較し、蓄熱式脱毛は、低出力のレーザーで照射するため、比較的痛みが少ないとされています。

    ニードル脱毛と比べると、蓄熱式脱毛は、施術時間が短く、広範囲の脱毛に適しています。
    ニードル脱毛は、1本ずつ毛根に電極を刺して脱毛するため、施術時間が長く、広範囲の脱毛には不向きです。一方、蓄熱式脱毛は、広い範囲を効率的に脱毛できるのが特徴です。

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