WordPressのプラグインで予約システムを導入することで、サロンのホームページに訪れた見込み客の予約率を大幅に向上させ売上アップにつなげることができます。
本記事では、有料/無料のWordPress予約システムプラグインを徹底的に比較し、導入方法から活用事例、セキュリティ対策までを網羅的に解説します。
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初心者向け:無料で使えるWordPress予約システムプラグインの魅力
WordPress予約システムとは?基本とメリットを解説
予約システムプラグインは、WordPressでつくられたホームページに予約機能を追加するプラグインのことです。
ユーザーはウェブサイトから直接予約を行い、管理者は予約状況を簡単に確認・管理できます。
従来の手作業による予約管理に比べ、大幅な時間短縮と効率化を実現します。
予約システムの主な機能
- オンライン予約受付: お客様は24時間いつでも、好きな時間帯に予約できます。
- 予約状況のリアルタイム表示: 予約状況が一目で分かり、ダブルブッキングを防ぎます。
- 顧客情報の管理: お客様の予約履歴や連絡先情報を一元管理できます。
- 自動メール通知: 予約確定やキャンセル通知などを自動でメール送信できます。
- カレンダー表示: 視覚的に分かりやすいカレンダーで予約状況を確認できます。
WordPress予約システム導入によるメリット
- 業務効率化
予約受付や管理の手間を大幅に削減できます。電話対応やメールのやり取りによる負担を軽減し、本来の業務に集中できます。 - 顧客満足度向上
24時間いつでも予約できる利便性によって、顧客満足度が向上します。スムーズな予約プロセスは、お客様のストレスを軽減し、リピート率の向上にも繋がります。 - コスト削減
人件費や電話代などのコストを削減できます。 特に、多忙な時間帯や深夜の予約対応にかかるコストを削減できる点は大きなメリットです。 - 集客力向上
予約システムの導入は、ウェブサイトの機能性を向上させ、顧客体験を向上させることに繋がります。 その結果、集客力向上にも貢献します。 - データ分析
予約データの分析を通じて、顧客の予約傾向や人気サービスなどを把握し、ビジネス戦略に役立てることができます。
これらのメリットから、WordPress予約システムは様々な業種で活用されており、美容室、エステサロン、ネイルサロン、脱毛サロンなどで導入が進んでいます。
外部の予約サービスを使わない分、初期費用を抑えることが可能です。
業務効率化と顧客満足度向上を目指すのであれば、WordPress予約システム導入を検討する価値は十分にあります。
無料プラグインの特徴と選択するポイント
WordPressには多くの予約プラグインが存在しますが、無料プラグインは導入コストを抑えられるため魅力的です。しかし、無料プラグインは有料版と比べて機能制限がある場合や、サポート体制が弱い場合もあります。
無料プラグインの特徴として、以下のような点が挙げられます。
- 基本機能の提供
予約受付、予約管理、カレンダー表示など、基本的な機能は多くの無料プラグインで提供されています。しかし、高度な機能は有料版に限定されていることが多いです。 - 機能制限
予約枠数、顧客数、機能の種類などに制限がある場合があります。ビジネス規模やニーズに合わせて、制限内容を確認する必要があります。 - カスタマイズ性の低さ
デザインのカスタマイズや機能の拡張が難しい場合があります。テンプレートが限られているため、サイトのデザインと統一感が取れない可能性もあります。 - サポートの不足
有料プラグインと比較して、サポート体制が充実していない場合があります。トラブル発生時に迅速な対応が期待できない可能性も考慮する必要があります。 - セキュリティリスク
開発・更新が滞っているプラグインは、セキュリティリスクが高まる可能性があります。常に最新バージョンを使用し、信頼できる開発者によるプラグインを選ぶことが重要です。
これらの点を踏まえ、慎重にプラグインを選定することで、無料でも効果的な予約システムを構築できます。
【予約管理】WordPressに適したおすすめ無料プラグイン3選
WordPressサイトに予約システムを導入したいけれど、費用を抑えたいと考えているサロンオーナーも多いのではないでしょうか。
このセクションでは、無料で利用できるWordPress予約システムプラグインの中から、特におすすめの3選を厳選してご紹介します。
それぞれのプラグインの特徴、メリット・デメリットを詳しく解説し、あなたに最適なプラグイン選びをサポートします。
Booking Package:特徴・おすすめポイント・デメリット

Booking Packageは、多様な予約管理機能を備えた日本語対応の人気プラグインです。直感的なインターフェースで、初心者でも簡単に予約システムを構築できます。
スタッフ登録機能は無いので、スタッフごとに予約メニューを用意する事はできなさそうです。
- シンプルで使いやすいインターフェース:複雑な設定は不要で、初心者でもすぐに使いこなせます。
- 多様な予約タイプに対応:宿泊施設、サロン、教室など、様々な業種に対応できる柔軟性があります。
- 予約状況のカレンダー表示:予約状況を視覚的に確認でき、予約の重複を防ぎます。
- 顧客情報管理機能:顧客情報を一元管理することで、顧客対応の効率化が期待できます。
- メール通知機能:予約確定やキャンセルなどの通知を自動で送信できます。
Booking Packageは、無料ながら充実した機能を提供する優れたプラグインです。
ただし、複数のサロンスタッフを登録する場合やNG顧客の登録には有料版へのアップグレードが必要です。
自宅サロンで使う場合には問題は無いでしょう。
Salon Booking System:特徴・おすすめポイント・デメリット

Salon Booking Systemは、美容室やエステサロンなどの予約管理に特化した”一部”日本語対応のWordPressプラグインです。
今回紹介する中で、唯一スタイリスト登録が出来るので、複数のスタッフがいる美容室での利用もできます。
その他、サービスの管理、顧客情報の管理など、サロン特有の機能が充実しています。
- スタイリストやサービスの管理機能:複数のスタイリストやサービスを登録し、予約状況を個別に管理できます。
- 顧客情報管理機能:顧客の氏名、電話番号、メールアドレスなどを登録し、顧客管理を効率化できます。
- 予約カレンダー:予約状況をカレンダーで視覚的に確認できます。
- 予約フォームのカスタマイズ:予約フォームのデザインをカスタマイズできます。
- 予約確認メールの自動送信:予約確定やキャンセルなどの通知を自動で送信できます。
Salon Bookingは、サロン運営に特化した機能が魅力です。ただし、多言語対応や高度なカスタマイズを必要とする場合は、他のプラグインを検討する必要があるかもしれません。
Events Manager:特徴・おすすめポイント・デメリット

Events Managerは、イベント予約管理に特化したWordPressプラグインです。イベントの開催日時、場所、参加者などを管理できます。
- イベント情報の管理:イベントのタイトル、日時、場所、参加者などを登録できます。
- 予約管理機能:イベントへの参加予約を管理できます。
- カレンダー表示:イベントの日程をカレンダーで表示できます。
- 予約状況の確認:予約状況をリアルタイムで確認できます。
- 参加者へのメール通知機能:予約確定やキャンセルなどの通知を自動送信できます。
Events Managerはイベントの予約管理に特化しており、シンプルなインターフェースが魅力です。しかし、デザインのカスタマイズや高度な機能が必要な場合は、他のプラグインを検討する必要があるかもしれません。
無料の予約管理WPプラグインSalon Booking System
先述した3つの予約管理WordPressプラグインの中で、美容室や美容サロンへおすすめできそうなSalon Booking Systemの使い方をご紹介します。
日本語化は一部しか適用されていない為、日本語化を希望する方は有料ですが日本語化パッケージの購入を検討しましょう。
Salon Booking Systemの導入と基本設置方法
Salon Booking Systemの導入は、専門知識がなくても比較的容易です。
手順を一つずつ確認しながら、スムーズに導入を進めていきましょう。
WordPress管理画面にログインします。
「プラグイン」→「新規追加」を選択します。 検索窓に「Salon Booking System」とキーワードを入力し、インストールしたいプラグインを探します。

プラグインが見つかったら、「今すぐインストール」ボタンをクリックし、インストールが完了したら「有効化」ボタンをクリックします。

「有効化」が完了すると、左メニューに『サロン』が表示されます。
「Salon Booking System」の設定はここからおこなっていきます。

『サロン』→『設定』
に入ったら、サロンの詳細情報を入力していきましょう。

スタッフのシフトを簡単に設定できます。曜日による勤務時間設定はできません。

使い分ける理由がわかりませんが、別のタブでスタッフの休日を設定することができました。
- メニュー: 施術時間や価格、アシスタントの有無の設定をします。
- 予約枠の設定: 1日の予約枠数を設定します。
- サービスメニューの設定: 提供するサービスとその価格を設定します。
- カレンダーの設定: 表示するカレンダーの種類やデザインを設定します。
- メール通知の設定: 予約確定時やキャンセル時のメール通知を設定します。
- 顧客情報の設定: 顧客情報の管理方法を設定します。

予約台帳は月間と週間で表示を分ける事ができます。

予約フォームは、勝手に固定ページで作成されるので、操作は必要ありませんでした。
このキャプチャはデザインを全くいじっていないものなので、CSSで調整が必要そうです。

メニュー選択後は、スタッフの選択です。
スタッフの選択ページをスキップさせる設定も可能です。

日時選択画面です。
わかりやすいですね。

最後に予約者の情報を入力して完了になります。

これらの手順に従えば、専門知識がなくても簡単にWordPress予約システムプラグインを導入できます。 もし、どうしても設定が困難な場合は、WordPress関連のサービスを提供する会社に相談してみるのも良いでしょう。
予約管理システムとWordPressプラグインの違い
WordPressで予約管理システムを導入する一番のメリットは、導入費用が無料という点です。
その一方、ビジネスの核である予約管理に、オープンソースであるWordPressを使うことはリスクを負うことにもなります。
これらのメリット・デメリットを検討したうえで導入することを強くおすすめします。
WordPress予約管理プラグインのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
WordPressサイトに直接組み込めるため、サイトのデザインや操作性を維持しやすい。 有料版を購入しても低コストで導入できる場合が多い。 基本的な予約機能を簡単に実装できるプラグインも多い。(英語) | プラグインによっては、機能が限定的である場合がある。 WordPressのアップデートや他のプラグインとの互換性問題が発生する可能性がある。 高度なカスタマイズや専門的なサポートが必要な場合には、対応が難しい場合がある。 データロスなど、キュリティ面でのリスクが予約専用のシステムより高い場合がある。 最新のインスタ予約やLINE予約連携などに対応できない |
有料の予約管理システムのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
高機能で、複雑な予約管理や高度なカスタマイズに対応できるシステムが多い。 予約管理に特化しているため、安定性やセキュリティが高い。 専門的なサポートが充実している場合が多い。 外部サービスと連携しやすい。 | 月額費用や初期費用がかかるため、コストが高くなる。 ホームページに埋め込みが出来るサービスが限られる。 システムによっては、サロンのホームページとデザインの統一が難しい。 |
どちらを選ぶべきか
予約管理プラグインが向いている
ホットペッパービューティーなどのポータルサイトには掲載をしない。
副業で週に数日シェアサロンで営業する、全国で面貸しサロンをする美容師、または一人サロン、シンプルな予約管理で十分かつ、WordPressに詳しい場合は、WordPressプラグインでも可。
有料サービスが向いている
一人でも本業で美容室を運営していたり、スタッフを抱えている。または複雑な予約管理が必要、WorePressに詳しく無い場合は、有料の予約管理システムが適しています。
これらの点を考慮して、自信のサロンワークで最適なシステムを選択することが重要です。
導入時に知っておきたいセキュリティ対策と注意点
WordPress予約システムを導入する際に、セキュリティ対策は非常に重要です。顧客データの漏洩やシステムの不正利用を防ぎ、安全に予約システムを運用するために、導入前にしっかりとした対策を講じましょう。
顧客データ管理のセキュリティ強化ポイント
顧客データは、氏名、住所、電話番号、メールアドレスなど、個人を特定できる情報を含んでいます。これらのデータの漏洩は、大きな損害につながる可能性があります。そのため、顧客データのセキュリティ強化は最優先事項です。
具体的には、以下の対策が重要です。
- 強固なパスワードの使用:
WordPress管理画面と予約システムへのログインには、複雑で推測されにくいパスワードを使用しましょう。定期的なパスワード変更も忘れずに行いましょう。パスワードマネージャーを利用するのも効果的です。 - HTTPSの導入
ウェブサイト全体をHTTPS化することで、通信データの暗号化を行い、データ漏洩のリスクを低減できます。
ホスティング事業者が発行する無料SSL証明書を利用すれば、簡単にHTTPS化できます。 - プラグインの更新
予約システムプラグインだけでなく、WordPressコアやその他のプラグイン、テーマも常に最新バージョンに更新することが重要です。
古いバージョンにはセキュリティ脆弱性が含まれている可能性があり、攻撃の標的になりやすいためです。 - 定期的なバックアップ
万が一、システムに問題が発生した場合でも、データ復旧できるように定期的なバックアップをしましょう。
データベースとファイルの両方をバックアップし、安全な場所に保管することをお勧めします。クラウドサービスを利用するのも良い方法です。 - アクセス制限
管理画面へのアクセス権限を必要最小限の人物に限定しましょう。
不要なユーザーアカウントは削除し、役割に応じた適切な権限設定を行うことで、不正アクセスを防ぐことができます。 - ファイアウォールとセキュリティプラグインの導入: ファイアウォールとセキュリティプラグインを導入することで、不正なアクセスや攻撃からWordPressサイトを保護することができます。 WordfenceやSucuri Securityなどの信頼できるプラグインを選び、適切に設定しましょう。
- 二要素認証の導入
ログイン時にパスワードに加え、スマートフォンなどに送信される認証コードを入力する二要素認証を導入することで、セキュリティをさらに強化できます。 - データの暗号化
顧客データをデータベースに保存する際は、暗号化を行うことで、たとえデータが漏洩しても、解読されにくくすることができます。
これらの対策を組み合わせることで、顧客データのセキュリティレベルを大幅に向上させることができます。 セキュリティ対策は、一度設定して終わりではなく、継続的な取り組みが必要です。
予約システムで注意すべきダブルブッキングの防止策
ダブルブッキングは、予約システムにおいて最も避けなければならない問題です。
同じ時間帯に複数の予約が入ってしまうと、顧客満足度を著しく低下させ、ビジネスに大きな損害を与える可能性があります。
特に美容業界の場合、ホットペッパービューティーに掲載をする場合は、サロン側で使う予約システムはサロンボードになります。
ホームページ経由の予約だけWordPressで管理しようとする場合、予約台帳が2つ存在することになり、予約のダブルブッキングが発生しやすくなります。
Googleカレンダーや外部ツールとの連携方法
WordPressプラグインの予約システムは、Googleカレンダーとの連携によって、使い勝手が向上します。
本セクションでは、Googleカレンダー連携による効率化について解説します。
Googleカレンダーとの連携で実現する効率化
Googleカレンダーとの連携は、WordPress予約システム導入の大きなメリットの一つです。 既存のGoogleカレンダーと予約管理プラグインを同期させることで、予約状況を一目で確認できるようになり、スケジュール管理が飛躍的に向上します。
Salon Booking Systemでは、WordPress予約システムで新規予約が入ると、自動的にGoogleカレンダーに反映されます。
逆に、Googleカレンダーで予定を登録した場合も、予約システムに反映される設定が可能です。 この双方向の同期により、常に最新のスケジュールを把握し、スムーズな予約管理を実現できます。
美容室であれば、スタイリスト個人のGoogleカレンダーと予約システムを連携させることで、それぞれのスタイリストの空き状況をリアルタイムで把握できます。
これにより、顧客の希望に沿った最適な予約日時を迅速に提案することが可能になり、顧客満足度向上に繋がります。
WordPress予約システムのよくある質問
本セクションでは、WordPress予約システムに関するよくある質問をピックアップし、分かりやすく解説します。スムーズな導入と運用のため、ぜひご確認ください。
WordPressでカレンダーとGoogleカレンダーを連携するにはどうすればいいですか?
連携方法は、使用するプラグインによって異なりますが、多くのプラグインがGoogleカレンダーとの連携機能を提供しています。
一般的には、プラグインの設定画面でGoogleアカウントを認証し、連携したいカレンダーを選択するだけで設定が完了します。
具体的な手順は、使用しているプラグインのマニュアルを参照してください。
Pinpoint Booking Systemは有料ですか?
Pinpoint Booking Systemは、無料版と有料版の両方があります。
無料版では、基本的な予約機能を利用できますが、機能が制限されている場合があります。
有料版は、より高度な機能やカスタマイズオプションを提供しており、大規模なビジネスや特別な機能が必要な場合に適しています。
無料版と有料版の機能の違いを明確に理解することが重要です。
無料版では、予約枠の数や機能の制限がある可能性があります。ビジネス規模やニーズに合わせて適切なプランを選択しましょう。
詳細な機能比較は、Pinpoint Booking Systemの公式ウェブサイトで確認できます。
グーグルカレンダーの予定をHTMLに埋め込む方法は?
- パソコンで Google カレンダーを開きます。ウェブサイトに埋め込むコードはパソコンでのみ生成できます。Google カレンダー アプリでは生成できません。
- 右上にある設定アイコン
設定] をクリックします。
- 画面左側で、埋め込むカレンダーの名前をクリックします。
- [カレンダーの統合] セクションに表示されている iframe コードをコピーします。
- 埋め込みコードの下で、[カスタマイズ] をクリックします。
参照:Google カレンダーをウェブサイトに追加する
ウェブサイトのデザインに合わせて、CSSでカレンダーのスタイルを変更することも可能です。
より洗練されたデザインにするためには、HTMLとCSSに関する知識が必要になる場合があります。
Googleカレンダーの予定を直接ウェブサイトに表示することで、顧客の利便性を向上させることができます。
しかし、予約管理機能は提供されないため、予約システムと併用することをおすすめします。